障がい者のための実践的就職活動法

「障がい者として働く立場」と「障がい者を雇用する立場」の両方の経験を持つ現役会社員が就活のノウハウを公開

障がい者手帳の等級には意味がある

障がい者の就活ガイド』著者の紺野大輝です。

 

障がい者が就職活動をする上で障がい者手帳の等級は大きな意味を持ちます。障がい者採用で応募をする場合は「障がい者手帳のコピーを提出してください」と言われますので、しっかり理解しておきましょう。

 

企業には従業員の2%以上の障がい者を雇用することが義務付けられていますが、これは単純に2%の「人数」を雇用してくださいという意味ではありません。例えば、従業員が500人の企業の場合500人×2%=10人となりますが、これは障がい者を10人雇うということではなく10カウント以上雇用してくださいとなります。

 

では、カウントとはなんでしょう。ここで障がい者手帳の等級が大きな意味を持ちます。単純に1人雇用したから1カウントとはならないのです。

 

・身体障がい者(重度)を1人雇用すると2カウント

・身体障がい者(軽度)を1人雇用すると1カウント

・知的障がい者(重度)を1人雇用すると2カウント

・知的障がい者(軽度)を1人雇用すると1カウント

・精神障がい者を1人雇用すると1カウント

 

このように障がいの種類と等級によりカウントが変わってきます(精神障がい者の重度・軽度の区別はありません)。先ほどの500人の企業の場合、重度の身体障がい者を5人雇用すると10カウントとなり法定雇用率を達成できることになります。

 

また、障がい者の中には長時間働くのが難しい方もいます。そこで、短時間労働というのがあります。週の労働時間が20~30時間の場合はカウントが半分になります。

 

<短時間労働(週20時間以上30時間未満)の場合>

・身体障がい者(重度)を1人雇用すると1カウント

・身体障がい者(軽度)を1人雇用すると0.5カウント

・知的障がい者(重度)を1人雇用すると1カウント

・知的障がい者(軽度)を1人雇用すると0.5カウント

・精神障がい者を1人雇用すると0.5カウント

 

企業はこのカウントに基づき自社の法定雇用率を達成できるよう障がい者を雇用します。ちなみに週20時間未満の労働の場合は、法定雇用率のカウントの対象にはなりません。

 

私は生まれた当初の手帳は2級(重度)でしたが、就職活動をする時「重度だと採用されにくいのでは」と勝手に判断し障がい者手帳の等級を変更しました(診断の結果、4級(軽度))。新卒で入った会社でこの話をしたところ「どうしてそんなことをしてしまったの。2級だったら2カウントだったのに」と言われ大きな失敗をしたと思いました。

 

重度の等級だからといって就職が不利になるということは決してありません。企業の方も「障がい者手帳の等級と仕事の能力は相関関係がない」と認識しています。

 

自分が何カウントになるのか理解して就職活動をしましょう。

 

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